2015. 11. 25-29

玉川上水心中

@RAFT(東京・東中野)

チラシA面 チラシB面

INTRODUCTION

 

昭和23年6月13日の深夜、
『斜陽』の成功で
文壇の寵児となっていた小説家が
愛人とともに東京都三鷹市の
玉川上水に身を投げた。

当時の玉川上水は豊富な水量と
いびつな地形から“人喰い川”と呼ばれ、
腰紐でつながった2人の遺体が
発見されたのは6日後のことであった。
小説家の名は太宰治。
本名、津島修治。享年38。

新聞各紙が連日にわたって
捜索の動向を大々的に報じる中、
主を失った津島家は
ひたすら沈黙を守っていたという。

『玉川上水心中』は、未完の遺作に
「グッド・バイ」と名付けた男と、
その妻の6日間を妄想する物語。

「太宰治、お前は誰だ?」

<劇中セリフより>

 

太宰
煙草も湿って駄目になった。どうしたのかな。
この汗は真夜中の冷たい水底の匂いがするんだ ────

富栄
私が書き留めます。少しは楽になるのでしょう? ────

末常
原稿を知りませんか? 書きかけの原稿です。
題名は『グッド・バイ』です ────

美知子
だって、あなたをわかったと思った試しは
一度だってありませんから ────

CAST

太宰治(津島修治) 加藤 大輔
津島美知子 杉原 幸子
山崎富栄 森下 由美子
鶴巻浜江 入江 冴来
轟・運転手 佐藤 匡(劇団花鳥風月/朗読楽団おとぎ日和)
末常逸郎 高山 五月(真空劇団)
田中英光 松本 拓真(猿芝居)

※出演者の所属は上演当時のものです。

STAFF

作・演出 武重 守彦
演出助手 古田 希美恵
宣伝美術 竹中 諒
企画・製作 めがね堂
SPECIAL THANKS 劇団花鳥風月・CoRich舞台芸術!・猿芝居・真空劇団・朗読楽団おとぎ日和