2016. 10. 13-16
ゲシュタルト家の崩壊
@SPACE梟門(東京・新宿)


INTRODUCTION
ゲシュタルト(Gestalt)とは、
ドイツ語で
「全体性をもったひとまとまりの構造」をあらわす言葉。
「人間は世界を個々の
部分の集まりとしてでなく、
意味をもった全体として認識している」
とする立場を
ゲシュタルト心理学とよび、
全体を構成する部分が遊離して
認識しなおされた結果、
その意味が失われる現象を
“ゲシュタルト崩壊”とよぶ。
“ゲシュタルト崩壊”は
すべての知覚で起こりうる。
だから、長時間にわたって
ひとつの文字を見続けた結果、
「あれ、こんな文字だったっけ?」と
戸惑いつつも何だか楽しい
おなじみのあの現象は、
正しくは
“文字のゲシュタルト崩壊”とよぶ。
それでは、消えた妻をさがして
雨の夜道をさまよい歩き、
家族を構成する部分が
遊離した男の顛末は、
はたして何とよばれるべきか?
難しいことはおきません。
ある家族の崩壊を覗くだけです。
<劇中セリフより>
山田
あれは妻の傘でした。
そして、傘から覗く2つの背中は、妻と私でした ────
アヤコ
どこに行ってたのよ
マリコ2
ずっとここにいたじゃない。
どうしたのよ、怒ったり泣いたり忙しい人ねえ ────
店長
横顔でちょっとわかりにくいですが、ウチの1番人気です。
いつもご予約でいっぱいになりますから、
イチゲンさんはめったにお遊びできません ────
CAST
山田と呼ばれる男 佐藤 匡(劇団花鳥風月/朗読楽団おとぎ日和)
マリコ 森下由美子
山田と呼ばれる男の妻(マリコ2) 川原 真衣
田中と呼ばれる男 音峯 大樹
山田と呼ばれる男の娘 権田 菜摘
鈴木と呼ばれる男 高山 五月
鈴木と呼ばれる男の妻 千草(劇団きのこ牛乳)
編集者/店長 高森 修平
興信所調査員 土肥 正始
鯖山と呼ばれるライター 長沢 彩乃(各駅停車)
※出演者の所属は上演当時のものです。
STAFF
作・演出 武重 守彦
舞台監督 大友 圭一郎
照明 萩原 賢一郎(アルティプラノ)
音響 阿部 健司(MUGEN☆PROJECT)
宣伝美術 竹中 諒
企画・製作 めがね堂
SPECIAL THANKS 各駅停車・劇団花鳥風月・劇団きのこ牛乳・Corich!舞台芸術・池林房・太田篤哉・古田希美恵・朗読楽団おとぎ日和